『とある科学の超電磁砲(レールガン)』をネタバレなしで紹介！

原作者は鎌池和馬（作画：冬川基）。

発行部数は670万部以上^*1。
シリーズ累計は3100万部を突破。

代表作は電撃文庫のライトノベル『とある魔術の禁書目録』。当初はこちらのコミカライズを連載しようと考えたが、すでに別誌での連載が決定していたため、担当者の間で協議が行われ、結果的に作中に登場するヒロインを主人公に据えたスピンオフ作品として誕生したようです^*2。

総人口230万人が住む巨大な学園都市――

最先端科学技術で超能力の研究が日々行われ、特別なカリキュラムで力を得た学生が数多く暮らしている。電撃や発火などさまざまで、それらを悪用した事件・事故が絶えないことから主人公曰く「退屈しない街」らしい。

専門的な常識と根拠に裏付けされた、確かな基盤の上に成り立つ独自性の高い世界観が魅力です。

スピンオフということもあって本編の主人公である上条当麻が何度か登場します。シリーズ全体で考えると先に履修しておくことで二人の絡みや今後の展開に深みが増す場面はあるものの、観ておかないといけないわけでもありません。

独立したストーリーで続編ではないため、本作だけで存分に楽しむことができます。

世界有数のお嬢様学校に通う御坂美琴――

学園都市に７人しかいない最高レベルの能力者。並々ならぬ努力を続けて現在まで上り詰めた経歴をもつ。

正義感が強く勝ち気で、ついついやりすぎてしまうことはあるけれど、誰かのために手を差し伸べられる優しい性格をしており、たまに照れる一面が可愛く人気になるのも頷けるキャラクターです。

そんな彼女が相対するのは治安を脅かす無法者。治安維持組織に所属する友人たちとともに厄介事を解決していくなかで見えてくる事件の輪郭、そして闇に覆われた核心へと迫っていくストーリーになっています。

主人公がいくら強くても一人では処理しきれないあたりが強さの良い塩梅なのだと思います。

メインキャラクターは仲良し４人組――

他愛もない会話で盛り上がる学生らしい日常シーン。一言一言が心に刺さる、気迫のこもった戦闘シーン。

コミカルからシリアスに、かわいいからかっこいいに転換されるストーリーやキャラクターの振幅の大きさが見どころだといえます。女性主人公ながら、まるで少年漫画のような熱く痺れる面白さです。

もし、キービジュアルを見て日常系を想像したなら、こういったギャップを感じられるはずなので、試しに視聴してみることをおすすめします。

能力と能力が激しくぶつかり合うバトルものと思春期の感情を描いた学園ものの良さを合わせ持っており、アニメをあまり観ない人にも入りやすい作品ではないかと思います。

こちらが参考になると思います。とあるシリーズは同じ舞台・時間軸の話であるため、禁書目録と超電磁砲で異なる事件が起きていることになります。エピソードによっては同日のものもあり、二つの作品が交わるシーンもあるので、どちらも観ることによって世界観の広がりをより楽しむことができます。