天元突破グレンラガンは、ガイナックス(GAINAX)により制作されたオリジナルアニメーションです。面白いのか、どのような内容なのか、劇場版は観るべきなのか、アニメの基本情報から評価まで感想を交えながら簡潔に紹介していきます。
誰もが情報を発信できるようになったことで気をつけていても地雷を踏んでしまう危険性は高まりました。これから見る人には新鮮な気持ちのままで最大限の驚きと感動を味わってもらいたい。そういう考えから、本記事はネタバレに細心の注意を払いつつ、作品の情報や魅力をお届けしていきます。
天元突破グレンラガン
放送開始 | 2007年04月01日 | |
---|---|---|
制作会社 | ガイナックス | |
話数 | 第1シーズン/全27話 | |
シリーズ | 完結 | |
キャスト | 柿原徹也 小西克幸 井上麻里奈 福井裕佳梨 斎賀みつき 谷山紀章 | |
遥かな未来。人々は地中深くに集落を造り、地響きによる落盤に怯えながらも寄り添いあって生きていた。穴堀り少年・シモンと兄貴分であるカミナが暮らすジーハ村もその一つだった。ある日、巨大なロボットとそれを追って一人の少女が崩落とともに天井から降ってきた。「やっぱり地上はあったんじゃねーか!」。現状の打破、そして見たことのない世界を求めて、シモンたちは顔だけの謎のロボットに乗り込む―― |
放送開始 | 2007年04月01日 |
---|---|
制作会社 | ガイナックス |
話数 | 第1シーズン/全27話 |
シリーズ | 完結 |
- 原作
- GAINAX
- キャラクターデザイン
- 錦織敦史
- 監督
- 今石洋之
- シリーズ構成
- 中島かずき
- メカニックデザイン
- 吉成曜
- 撮影監督
- 山田豊徳
- 音響監督
- なかのとおる
- 音楽
- 岩崎琢
- 美術監督
- 平間由香(美峰)
- 色彩設計
- 高星晴美
遥かな未来。人々は地中深くに集落を造り、地響きによる落盤に怯えながらも寄り添いあって生きていた。穴堀り少年・シモンと兄貴分であるカミナが暮らすジーハ村もその一つだった。ある日、巨大なロボットとそれを追って一人の少女が崩落とともに天井から降ってきた。「やっぱり地上はあったんじゃねーか!」。現状の打破、そして見たことのない世界を求めて、シモンたちは顔だけの謎のロボットに乗り込む――
- 原作
- GAINAX
- キャラクターデザイン
- 錦織敦史
- 監督
- 今石洋之
- シリーズ構成
- 中島かずき
- メカニックデザイン
- 吉成曜
- 撮影監督
- 山田豊徳
- 音響監督
- なかのとおる
- 音楽
- 岩崎琢
- 美術監督
- 平間由香(美峰)
- 色彩設計
- 高星晴美
- シモン
- 柿原徹也
- カミナ
- 小西克幸
- ヨーコ
- 井上麻里奈
- リーロン
- 小野坂昌也
- ヴィラル
- 檜山修之
- ブータ/ダリ―
- 伊藤静
- ダヤッカ
- 中村大樹
- キタン
- 谷山紀章
- ロシウ
- 斎賀みつき
- ニア
- 福井裕佳梨
原作について
2007年に放送されたオリジナルテレビアニメ。
制作会社は『新世紀エヴァンゲリオン』で有名なガイナックス。当時は単独制作のアニメ企画が同時に進行していたこともあり、若手のスタッフだけで作ることになった。最初に決まっていたのは、鎧武者のようなロボットの登場と兄弟分の絆の物語を描くというもの*1。
そして、モチーフがドリルだと聞かされた脚本の中島かずきが、螺旋の構造から遺伝子と銀河に結び付け、テーマを「進化」と「宇宙」にしたプロットの全体像ができていったようです*2。
本作で監督を務めていた今石洋之と大塚雅彦らが独立して立ち上げたのが『SSSS.GRIDMAN』シリーズや『キルラキル』『リトルウィッチアカデミア』などで知られる現在のTRIGGERになります。
経歴・受賞歴
- 2006/07
- テレビアニメの製作を発表
- 2008/02
- 第11回文化庁メディア芸術祭優秀賞[アニメーション部門]
- 2008/03
- 第7回東京アニメアワード優秀賞[テレビ部門]
- 2015/12
- アニメ!アニメ!「胸を熱くさせるロボットアニメは?」- 1位
- 2017/05
- ニッポンアニメ100(ベストアニメ)- 43位
- 2024/12
- みんなのランキング「熱いアニメランキング」- 1位
作品の感想
不可能を可能にしていく物語
地上が存在することを人々は知らない――
地震に怯える暮らしに耐えかねた少年たちのもとに、轟音とともに巨大な化物「ガンメン」が降ってきた。天井が崩れて落下してきたことに確信を得た彼らは、偶然見つけたロボットに乗り込んで応戦することに。ガンメンの体ごとドリルが天盤を突き破るとそこには見渡す限りの大地が広がっていた。
これは、運命に立ち向かう男たちの背中をかつてないほどの熱量で描くダイナミックロボットアクション。
縛られたルールからの解放。自分を信じ抜く大切さ。無理を通して道理を蹴っ飛ばすのセリフにも表れる作品の核となる部分が集約したような始まりなので、第一話が面白かったならきっと楽しめると思います。
他の誰かではなく自分は自分
うつむいてばかりでは前には進めない――
村の不良だった「グレン団」がガンメン討伐隊を結成し、仲間を増やしながら強大な敵と戦うストーリー。
主に、穴を掘ることしか取り柄のなかった内気な主人公が頼れる立派な人間に成長していく様子が描かれ、山あり谷ありの冒険を経て、過去から未来へ受け継がれる意志に人生そのものといえる壮大さを感じます。
また、本作を語る上で欠かせないのがキャラクターです。人のことを見た目で判断してはいけないように、外見よりも内面に宿る信念や男らしさこそが魅力であり、全体を象徴する存在として輝きを放っています。
男性だけでなく、女性たちについても大胆かつ華やかで、他に負けず劣らずの人気があります。
想いの強さが限界を突破する
終盤にかけて一気呵成にたたみかける――
地下にある小さな村から始まった物語は、やがて存亡をかけたとんでもない規模にまで発展を遂げていく。
その圧倒的すぎるスケール感とロマン溢れるロボットの戦闘に視覚的にも感情的にもボルテージは最高潮。数々の名言とともに勢いに乗せた熱い演出と展開に目が離せません。
物理法則を超えた動きや突拍子もない流れに言いたいことはあるが、それすらも置き去りにしてどこまでも突き抜ける推進力となぜか受け入れられてしまう不思議な説得力が規格外れの面白さを生み出しています。
刺さる人にとっては今までで一番と言わしめる力のある、心に残る以上に魂に響く作品です。
作品の評価
天元突破グレンラガン(総合評価:4.6/おすすめ:S)
| |||||
物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 | |
4.5 | 5.0 | 4.0 | 5.0 | 4.5 | |
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総合:4.6 | おすすめ:S | |||
物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 |
4.5 | 5.0 | 4.0 | 5.0 | 4.5 |
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評価は5点満点で作品全体としてつけています。そのため、上記の評価は現段階のものであり、続編が放送されたり、評価の基準が変わったりした場合には変更することがあります。また、主観と客観の両面で考えるように努めていますが、あくまで一個人の意見として参考程度にとどめてくだされば幸いです。
視聴者の反応
グレンラガンは正直序盤は1と5以外勢いだけで空回りしてる感じでキツいんですけど、中盤からがっつり世界観できて面白くなるんで安心して男の子になりましょう
— ろくしょう (@roku_shou) May 31, 2021
序盤は目的がはっきりしないのと個性的なキャラクターに慣れず、いまいち乗り切れない展開が続きます。ここで挫折している人をよく見かけますし、私もその一人でした。エンジンがかかる前だと言ってもよく、第8話あたりから急速に面白くなっていくはずなので、それまでは我慢が必要かもしれません。
グレンラガンはロボットアニメに欲しいもの全部詰め込んであるから好き
— アミノサン🦝@冬眠中 (@euMFZEc4Vo24983) November 12, 2024
欲しい要素全部入ってる。ロボアニメ観たいなって思ったらグレンラガン見れば間違いない。
本作におけるロボットは、想いのエネルギーが戦闘力に直結するタイプで、多くの場面を気合と根性だけでなんとかしてしまいます。細かいことを気にしても仕方がなく、難しい専門用語に悩まなくても済みます。ストーリーやバトルだけに集中できるため、ロボットものに馴染みのない人にもおすすめできる作品です。
その他の反応
- 面白いなぁって見てたけど2007年のアニメだということにびっくりした。
- かっこよすぎて泣く作品。
- TV版は当時早く起きてリアルタイムで観てた思い出。
- 世界三大兄貴の男の熱さは伊達じゃない。
- グレンラガンはテーマが一貫してて気持ちいい作品だった。
- 大人になった今見ても熱くなる。
- ロボットアニメはこういうのでいいんだよ!細かいことは気にすんなってなる。
- 漢の義務教育。
- 本編も最高なんだけど、曲も最高なんだよなぁ。
- 俺達を誰だと思っていやがるッ!!
放送の情報
無料で見られるサイトは?
- ニコニコ動画
- 第1話が無料
- 視聴は → こちら
おすすめの配信サイトは?
- dアニメストア
- 初めてなら初月無料
- 月額550円(税込)で6000作品以上が見放題
- 本作の全シリーズ(劇場版含む)を視聴可能
- DMM TV・Netflix・U-NEXTでも配信
今後、配信の追加や削除がされる可能性があります。
視聴の順番
劇場版は観るべき?
紅蓮篇(前編)と螺巌篇(後編)については総集編です。違和感を最小限にするように上手く再編集されています。セリフはすべて撮り下ろしになります。しかし、カットされた部分が多いため、どうしても時間がない場合を除き、初見ではテレビシリーズのほうをおすすめします。
ただし、螺巌篇に限ってはクライマックスの戦闘シーンにおいて、新規のロボットの登場やキャラクターの生死が変わるなどの新しい展開が見られました。本編を観ていることで気付けるサプライズだと思うので、視聴後にはこちらもチェックしてみてください。
テーマソング
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外部サイト
- 取材公式サイト
- 最終話放送記念!アフレコ現場よりキャストコメントが到着
- 取材Billboard JAPAN
- 中川翔子『涙の種、笑顔の花』インタビュー
- YouTubeTRIGGER CHANNEL
- 【天元突破グレンラガン対キルラキル展】開催記念!当時の原画を発掘!!
- 取材Febri
- 脚本家としてのターニングポイント『天元突破グレンラガン』
- 取材コミックナタリー
- 「天元突破グレンラガン」コラボ香水特集 中川翔子インタビュー
- レポートアニメ!アニメ!
- 「男一匹編」中島かずき&ののやまさき トーク&サイン会
- レポート電撃オンライン
- 【WF2008冬】声優5人が出演したトークイベントをレポート
- 取材WEBアニメスタイル
- 『天元突破グレンラガン』各話解説インタビュー
参考文献
- ファミ通.com. アニメスタジオ"TRIGGER"その成り立ちと作品を語る.
- https://www.famitsu.com/news/201905/24176507.html,
- (参照:2024年12月30日)
- メディア芸術カレントコンテンツ. 中島かずきのアニメーションの仕事.
- https://mediag.bunka.go.jp/article/article-14998/,
- (参照:2024年12月30日)
Copyright
- GAINAX・中島かずき/アニプレックス・KONAMI・テレビ東京・電通
- 中島かずき・今石洋之・プロジェクト「グレンラガン」
- GAINAX・中島かずき/劇場版グレンラガン製作委員会
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