あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(通称:あのはな)は、2011年にアニメ枠「ノイタミナ」などで放送されたオリジナルアニメーションです。面白いのか、どのような内容なのか、アニメの基本情報から評価まで感想を交えながら簡潔に紹介していきます。
誰もが情報を発信できるようになったことで気をつけていても地雷を踏んでしまう危険性は高まりました。これから見る人には新鮮な気持ちのままで最大限の驚きと感動を味わってもらいたい。そういう考えから、本記事はネタバレに細心の注意を払いつつ、作品の情報や魅力をお届けしていきます。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
放送開始 | 2011年04月15日 | |
---|---|---|
制作会社 | A-1 Pictures | |
話数 | 第1シーズン/全11話 | |
シリーズ | 完結 | |
キャスト | 入野自由 茅野愛衣 櫻井孝宏 戸松遥 早見沙織 近藤孝行 | |
小学生の頃によく秘密基地に集まって遊んでいた幼馴染の子どもたち。お互いのことをあだ名で呼び合い「超平和バスターズ」というグループを結成するほど仲が良かったが、ある日を境にして彼らが集まることはなかった。それから時は流れ、高校生になり引きこもり生活を送っていた宿海仁太の前に“めんま”が現われたことをきっかけに、止まっていた時間が動き始める―― |
放送開始 | 2011年04月15日 |
---|---|
制作会社 | A-1 Pictures |
話数 | 第1シーズン/全11話 |
シリーズ | 完結 |
- 原作
- 超平和バスターズ
- 監督
- 長井龍雪
- 脚本
- 岡田麿里
- 編集
- 西山茂
- キャラクターデザイン・総作画監督
- 田中将賀
- 撮影・CG監督
- 那須信司
- 音響監督
- 明田川仁
- 音楽
- REMEDIOS
- 美術監督
- 福島孝喜
- 色彩設定
- 中島和子
-
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」OP映像「青い栞」
小学生の頃によく秘密基地に集まって遊んでいた幼馴染の子どもたち。お互いのことをあだ名で呼び合い「超平和バスターズ」というグループを結成するほど仲が良かったが、ある日を境にして彼らが集まることはなかった。それから時は流れ、高校生になり引きこもり生活を送っていた宿海仁太の前に“めんま”が現われたことをきっかけに、止まっていた時間が動き始める――
- 原作
- 超平和バスターズ
- 監督
- 長井龍雪
- 脚本
- 岡田麿里
- 編集
- 西山茂
- キャラクターデザイン・総作監
- 田中将賀
- 撮影・CG監督
- 那須信司
- 音響監督
- 明田川仁
- 音楽
- REMEDIOS
- 美術監督
- 福島孝喜
- 色彩設定
- 中島和子
- 宿海仁太
- 入野自由
- 本間芽衣子
- 茅野愛衣
- 安城鳴子
- 戸松遥
- 松雪集
- 櫻井孝宏
- 鶴見知利子
- 早見沙織
- 久川鉄道
- 近藤孝行
- 宿海篤
- 小形満
- 宿海塔子
- 大原さやか
- 本間イレーヌ
- 大浦冬華
- 本間聡志
- 水原薫
- 本間学
- 保村真
原作について
2011年4月よりフジテレビ「ノイタミナ」他にて放送予定のオリジナルアニメーション「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」公式twitterです。現在公式サイトで第1弾PVを公開中です。よろしければご覧下さい。 #anohana http://www.anohana.jp
— あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 (@anohana_project) January 7, 2011
2011年に放送されたオリジナルテレビアニメ。
監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀のアニメ『とらドラ!』のスタッフが再集結し作られている。
前作で追求した“日常描写を丁寧に描く”をさらに発展できる可能性が原型にあたる岡田の考えたプロットにあったことから企画が進行したそうです*1。
本作の舞台は埼玉県秩父市。監督は美しい情景やリアリティを作品に落とし込みたかった、都会との微妙な距離感で暮らす高校生たちの鬱屈感を表現したかったと語っている*2。
こうして描かれた人間ドラマと数々の演出が話題と共感を呼び『第15回文化庁メディア芸術祭』で審査委員会推薦作品に選出されました。
2011年に発売したBlu-ray1巻の初動売上は、史上3番目となる約31000枚を記録しました*3。
作品の感想
忘れられない夏の始まり
あれから数年。再会したかつての級友――
引きこもり気味の生活を送る高校生の宿海仁太。小学生の頃は頼れるリーダーだったが今は見る影もなく、あだ名で呼び合うくらい仲が良かった友人たちとも距離ができてしまっていた。
そんな彼の前にめんまが現われたことをきっかけに“あの頃”のメンバーが再び集まっていくストーリー。
青春ものという位置づけになるものの学校のシーンはほとんどなく、メインのキャラクターに焦点を当てて過去と現在で揺れ動く人間模様を描いています。
特に、恋心やどうしようもない後悔など思春期ならではの行き場を失った感情の表現が非常に丁寧で、アニメでありながら人間ドラマが優れた作品になっています。
ノスタルジックな雰囲気
昔の友達とは今も付き合いはありますか?――
進学するにつれて次第に連絡を取らなくなり、疎遠になっていくことはめずらしいことではないと思います。
誰もが少なからず経験し抱くことだからこそ、作品の節々から感じる儚さや懐かしさが青春時代を過ごした多くの人に共感され、若者だけでなく幅広い層にまで支持されたのでしょう。
人間関係から生じる嫉妬心や罪悪感、息苦しさが胸に突き刺さるような心理描写は見る人によっては過去のトラウマを想起させてしまうかもしれません。
それくらいに登場人物の心情に重きを置いており、感情移入できるかが重要で評価も変わるため、気持ちが離れないように短期間で一気に観ることをおすすめします。
涙とともに心が洗われる
フィクションならではの設定が一つ――
上述のように現実と遜色ない世界観で描かれていますが、一つだけファンタジーな要素が含まれています。必要不可欠な設定とはいえ、それを肯定的に捉えるのか否定的に捉えるのかで印象は変わってしまいます。
第1話にはすべてが詰まっているので気になった人は見てみてはどうでしょうか。
最後に、本作の魅力を一言で表すと「泣ける」ことです。キャラクターの葛藤と成長、心を打たれる言葉や演出の前に涙が溢れて止まりません。どこかすっきりとしたような静かな余韻の広がりを感じる、切なくも前向きになれる作品でした。
注意
最終回まで観る場合は気持ちに集中できるように一人で観たほうがいいです。
作品の評価
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(総合評価:4.4/おすすめ:S)
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物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 | |
4.5 | 3.5 | 4.0 | 5.0 | 5.0 | |
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総合:4.4 | おすすめ:S | |||
物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 |
4.5 | 3.5 | 4.0 | 5.0 | 5.0 |
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評価は5点満点で作品全体としてつけています。そのため、上記の評価は現段階のものであり、続編が放送されたり、評価の基準が変わったりした場合には変更することがあります。また、主観と客観の両面で考えるように努めていますが、あくまで一個人の意見として参考程度にとどめてくだされば幸いです。
視聴者の反応
今更ながら1話で止まってた「あの花」を視聴完了。作画・構成共に素晴らしいアニメだわ・・・一番すごいと思ったのは声優さんの演技。演技なんだけど演技じゃない、まさに迫真の演技が心に響いた。
— たきたて (@TakitateRice) July 29, 2011
実は最終回の収録は一発撮りだったとか*4。キャストも泣きながらアフレコされていたということをあとで知って驚きました。ストーリー構成、演技、音楽とたったの11話でこれだけの感動を生み出したのは本当にすごいと思います。
俺はあの花は11話という短いスパンではそこまで感情移入できなくて泣けませんでした。もちろん感動はしたけど。全部一気に見てたらワンチャンあったかもなあ。
— 5hiro、しろ (@Shiro_shio) June 24, 2011
全体的に泣いたという感想が大多数でした。他には「もう少し掘り下げてほしかった」などの尺についての感想もありました。泣くかどうかはその人の年齢や感受性、人生経験によって変わるので、ハードルは極力上げすぎずに観てほしいです。
その他の反応
- やばい!1話から涙腺刺激してきやがる。
- 神アニメの予感。
- ただの萌えアニメかと思ったら違った。観てたら思いきり切なくなった。
- エンディングが卑怯だわ。鳥肌立った。
- 面白かった。ただちょっと説明不足感があるね。
- 何年ぶりだろう……これほどガチ泣きしたのは。
- 泣きすぎて眠れない。
- 朝から号泣なう。いや、これマジで学校行けないレベル。
- 全話一気に観るんじゃなかった。後半泣きすぎてもう訳わからんくなった。
- 内容からしてわかってたけど涙腺崩壊した。本当にいいアニメだった。
放送の情報
無料で見られるサイトは?
無料で見られるサイトは確認できませんでした。
おすすめの配信サイトは?
- dアニメストア
- アニメ作品数が豊富
- ABEMA・DMM TV・U-NEXT・Huluでも配信
今後、配信の追加や削除がされる可能性があります。
視聴の順番
劇場版は観るべき?
時系列は最終回から1年後。
キャラクターの語り口調であの夏の出来事を振り返る内容になっています。続編というよりは後日談です。
既存のカットが多く使用されていて総集編といえなくもないため、本編後すぐに観る必要性は薄く、作中と同様に少し間を空けてから懐かしさに浸りつつ観ると楽しめると思います。
テーマソング
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外部サイト
- 取材TVLIFE
- 脚本・岡田麿里が語る作品への思いとキャラクターの“愛称”秘話
- レポートコミックナタリー
- あの花"10年後の8月"秩父にキャスト集結
- YouTubeアニプレックスYouTubeチャンネル
- 【未公開映像⑤】10 周年記念特番 アフレコ現場での思い出
- レポートanimate Times
- 茅野愛衣さん&早見沙織さんが作品への想いを語った10thSPトークレポート
- 取材ORICON NEWS
- 実写役で話題の浜辺美波「めんまに少しは近づけたかなって思います」
- 取材東洋経済オンライン
- 『あの花』ヒットの緻密な仕掛けとは?
- 取材Rooftop
- 劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 インタビュー
- 取材日刊サイゾー
- 長井龍雪が語る『あの花』制作秘話とアニメの可能性
- 取材MANTANWEB
- あの花:長井龍雪監督に聞く「丁寧にドラマを描く」
参考文献
- Cocotame. 10年愛される作品になった『あの花』-その原点にあるクリエイターたちの思い【前編】.
- https://cocotame.jp/series/023525/,
- (参照:2022年08月23日)
- Cocotame. 10年愛される作品になった『あの花』-その原点にあるクリエイターたちの思い【後編】.
- https://cocotame.jp/series/023541/,
- (参照:2022年08月23日)
- MANTANWEB. 切ない“青春ファンタジー”アニメのBD1巻が初登場首位
- https://mantan-web.jp/article/20110705dog00m200042000c.html,
- (参照:2022年08月23日)
- 動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】
- https://youtube.com/shorts/3LvX6w1CFQU?feature=share,
- (参照:2023年04月22日)
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