薬屋のひとりごとは、日向夏による人気ライトノベルを原作としたテレビアニメです。面白いのか、どのような内容なのか、アニメの続きは何巻から読めるのか、アニメの基本情報から評価まで感想を交えながら簡潔に紹介していきます。
誰もが情報を発信できるようになったことで気をつけていても地雷を踏んでしまう危険性は高まりました。これから見る人には新鮮な気持ちのままで最大限の驚きと感動を味わってもらいたい。そういう考えから、本記事はネタバレに細心の注意を払いつつ、作品の情報や魅力をお届けしていきます。
薬屋のひとりごと
放送開始 | 2023年10月22日 | |
---|---|---|
制作会社 | TOHO animation STUDIO・OLM | |
話数 | 第1シーズン/全24話 | |
シリーズ | 未完結 | |
キャスト | 悠木碧 大塚剛央 小西克幸 種崎敦美 久野美咲 赤羽根健治 | |
花街で薬師をしている少女の名は猫猫(マオマオ)。いつものように薬草採取をしていたところ、不運にも人攫いにあい売られてしまった。行き着いた先は帝の妃たちが暮らす後宮で、仕方なく下女として下働き中である。ある日、後宮に流れる「世継ぎの連続死は呪いのせい」という噂と上級妃たちの体調が母子ともに良くないことを耳にした猫猫は、憶測にすぎないと思考を巡らせつつも原因の特定と解決を試みる―― |
放送開始 | 2023年10月22日 |
---|---|
制作会社 | TOHO animation・OLM |
話数 | 第1シーズン/全24話 |
シリーズ | 未完結 |
- 原作
- 日向夏
- キャラクター原案
- しのとうこ
- キャラクターデザイン
- 中谷友紀子
- 監督・シリーズ構成
- 長沼範裕
- 副監督
- 筆坂明規
- 編集
- 今井大介
- 撮影監督
- 石黒瑠美
- 音響監督
- はたしょう二
- 音楽
- 神前暁・Kevin Penkin・桶狭間ありさ
- 美術監督
- 髙尾克己
- 色彩設計
- 相田美里
TVアニメ『薬屋のひとりごと』ティザーPV
花街で薬師をしている少女の名は猫猫(マオマオ)。いつものように薬草採取をしていたところ、不運にも人攫いにあい売られてしまった。行き着いた先は帝の妃たちが暮らす後宮で、仕方なく下女として下働き中である。ある日、後宮に流れる「世継ぎの連続死は呪いのせい」という噂と上級妃たちの体調が母子ともに良くないことを耳にした猫猫は、憶測にすぎないと思考を巡らせつつも原因の特定と解決を試みる――
- 原作
- 日向夏
- キャラクター原案
- しのとうこ
- キャラクターデザイン
- 中谷友紀子
- 監督・シリーズ構成
- 長沼範裕
- 副監督
- 筆坂明規
- 編集
- 今井大介
- 撮影監督
- 石黒瑠美
- 音響監督
- はたしょう二
- 音楽
- 神前暁・Kevin Penkin・桶狭間ありさ
- 美術監督
- 髙尾克己
- 色彩設計
- 相田美里
- 猫猫(マオマオ)
- 悠木碧
- 壬氏(ジンシ)
- 大塚剛央
- 高順(ガオシュン)
- 小西克幸
- 玉葉(ギョクヨウ)妃
- 種崎敦美
- 梨花(リファ)妃
- 石川由依
- 里樹(リーシュ)妃
- 木野日菜
- 阿多(アードゥオ)妃
- 甲斐田裕子
- 小蘭(シャオラン)
- 久野美咲
- 李白(リハク)
- 赤羽根健治
- 羅漢(ラカン)
- 桐本拓哉
TVアニメ『薬屋のひとりごと』ティザーPV
原作について
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元々の構想では鉱山で働く元娼婦のシングルマザーの話だったとか。しかし、それでは一般にウケにくいと考えて元娼婦を花街の娘、鉱毒を鉛白に変更して設定やエピソードを作られたそう。また、日本では宮廷に入ることは難しいですが、後宮は身分が低くても入れることから中華風の王朝を舞台にされたようです*1。
影響を受けた作品として『後宮小説』や『彩雲国物語』、『十二国記』などを挙げており、大枠のモデルは中国唐代としつつ文化レベルは近世だと語られています。
2017年からは別の漫画家によるコミカライズ版が二つの月刊誌でそれぞれに連載をスタートし、シリーズの累計発行部数は3800万部を突破しています*2。
経歴・受賞歴
- 2011/10
- 小説家になろうにて連載を開始
- 2019/08
- 次にくるマンガ大賞2019(コミックス部門)- 1位
- 2020/01
- 全国書店員が選んだおすすめコミック2020 - 5位
- 2021/02
- BOOK☆WALKER大賞2020 - 準大賞
- 2023/02
- テレビアニメ化を発表
- 2024/02
- dアニメストア2023「オススメしたいアニメ」- 1位
- 2024/05
- ピッコマAWARD2024(ノベル部門)を受賞
- 2024/12
- ebookjapan2024(ライトノベル)- 1位
作品の感想
見ても楽しい鮮やかな描写
舞台は中華風の架空の大国・茘(リー)――
皇帝と血縁者、寵愛を受ける妃や女官たちが住む後宮。四方は城壁と堀で囲まれており、厳格な階級制度と厳重な警備によって管理・隔離された男子禁制の花園。閉じた空間ゆえに噂や企てと悩みの種が尽きない。
気品に満ちた華やかな裏で巻き起こるさまざまな事件に薬師の少女が挑む宮廷謎解きエンターテイメント。
格式の高さがうかがえる行事や祭事、薬学や生活様式などの異文化に対する造詣が深く、初めこそ難しいと感じたけれどもっと見てみたいという欲が勝りました。
また、装飾に限らず佇まいから所作の一つ一つまで丁寧に描かれ、綿密に作られた原作の世界観が美麗な作画により絢爛豪華な世界として再現されています。
主人公の独特さは癖になる
花街出身の薬師の少女・猫猫(マオマオ)――
薬草と毒に精通して自ら好んで毒見をする変わり者。その探究と執着の具合は現代でいう「オタク趣味」に通じるものがあるからか、どこか親しみを覚えます。
冷静かつ理知的に物事を分析することに長けており、キャラクター性に高い演技力が合わさることで独白や語りの類が冗長にならず自然と物語に集中できます。
事なかれ主義なのに困っている人を放っておけない。誰にも媚びずになびかないが、立場はわきまえている憎めない性格で、目上だろうと物怖じせず素のままを貫く姿に好感を抱く人も多いのではないでしょうか。
まさしく猫のように飄々としていて、多彩な表情の変化がシリアスのなかにユーモアを生み出しています。
美しいバラにはトゲがある
身分や役職が違うからこそ視えるものがある――
薬屋といっても単に治して終わる話ではなく、本草学の知識を基にわずかに生じた違和感から事件の真相を解明するミステリー調の内容になっています。
男に興味がない猫猫とある一件から気にかける宦官・壬氏。二人の一方的なやり取りが面白く、微妙に噛み合わない上司と部下の関係がどう進展するかにも注目です。
多層的なテーマが見え隠れするストーリーは、一話完結のようでありながら謎を残しつつ全体として意味を持たせた奥行きを感じる構成で作られており、言葉や表情からも垣間見える人間ドラマに魅力があります。
宮廷ものや繊細な表現、考察が好きな人におすすめの作品だと思います。
作品の評価
薬屋のひとりごと(総合評価:4.3/おすすめ:A)
| |||||
物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 | |
4.5 | 4.0 | 4.5 | 4.5 | 4.0 | |
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総合:4.3 | おすすめ:A | |||
物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 |
4.5 | 4.0 | 4.5 | 4.5 | 4.0 |
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評価は5点満点で作品全体としてつけています。そのため、上記の評価は現段階のものであり、続編が放送されたり、評価の基準が変わったりした場合には変更することがあります。また、主観と客観の両面で考えるように努めていますが、あくまで一個人の意見として参考程度にとどめてくだされば幸いです。
視聴者の反応
薬屋のひとりごとアニメが想像以上に良い出来でめっちゃ面白い。耳で聞くだけだとイマイチわかりづらい単語とかにも一切説明入れないの思い切った決断だなぁと思うけど、わかりやすさよりも雰囲気を壊さない事やテンポの良さを重視したことで凄い見やすくて楽しい。
— 猫寝 (@byousin_) October 21, 2023
良いアニメ化だこれは。
用語が難しい、登場人物の名前が覚えられないといった意見はたびたび見られましたが、最初のほうだけで観ていくうちに理解できる範囲だと思います。もしも、つまずくことなく話の内容のみに集中したい場合は公式サイトの用語解説ページを先に確認しておくのもいいかもしれません。
コミカライズが2つある薬屋のひとりごとについて、原作(文庫版)まで見た感じの大まかな差分
— 織紙 (@origaminote) October 28, 2023
倉田版(サンデー版)は原作を元にセリフを変えたり、一手間加えた感じ。テンポよく進みが早い。
ガンガン版は割と原作準拠で、セリフやらそのまま使われてたり、丁寧な描写が多い。#薬屋のひとりごと pic.twitter.com/Q5UDX4jbnc
原作小説のメディアミックスとして二つのコミカライズ作品が出ています。雰囲気はガンガン版がアニメに近いように感じました。好みは人それぞれなので選べるのは嬉しいですね。ちなみに、本作で扱う薬や毒は広く知られた知識をシンプルな謎解きに落とし込んでいるため、難しくなく入りやすい印象を受けました。
その他の反応
- アニメ思ってたより数段出来が良くてびっくりしてる。
- もうちょっとダークな雰囲気想像してたけど明るめのテイストで観やすかった!!
- こういう性格の主人公好き。
- 漫画で読んでたけど色が付いて後宮の高貴な感じがより強く感じられる。
- OPの歌詞は沿ってそうなのに曲調が作品と全然合ってないなぁ。
- 原作を補完する形で構成変えたりアニオリが入っていたり丁寧だった。ただ劇中の文字が日本語だったのは残念。
- 漫画ではハマらなかったけど、悠木碧の演技力で惹きつけられた。面白かった。
- まさか泣かされるとは思わなかった。
- 終わってしまって寂しい…でも最終回すごくいいまとまり方だった。
- 最近は全部説明してしまう作品が多いから、観終わった後にあぁでもないこうでもないと話せる作品は心地好い。
放送の情報
無料で見られるサイトは?
おすすめの配信サイトは?
- dアニメストア
- アニメ作品数が豊富
- ABEMA・Amazon Prime・DMM TV・FOD・Hulu
- TELASA・U-NEXT・BANDAI CHANNELなどでも配信
今後、配信の追加や削除がされる可能性があります。
視聴の順番
テーマソング
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外部サイト
- YouTubeシネマトゥデイ
- 悠木碧&大塚剛央 アニメ「薬屋のひとりごと」声優対談
- YouTubeTOHO animation チャンネル
- 『薬屋のひとりごと』放送1周年&第2期解禁特番
- 取材WEBザテレビジョン
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- 「薬屋のひとりごと」新情報も発表の先行上映会レポ
よくある質問
上記は第1期終了時点の情報になります。
参考文献
- BOOKウォッチ. なぜ「毒見役」だった?『薬屋のひとりごと』日向夏さんが歴史ツアーへ!.
- https://books.j-cast.com/topics/2023/07/21021541.html,
- (参照:2024年12月04日)
- 『薬屋のひとりごと』原作公式. 2024年09月18日 PM00:03.
- https://x.com/kusuriya_ten/status/1836239619530330379,
- (参照:2024年12月04日)
Copyright
- Natsu Hyuuga 2016
- 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
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