魔法少女まどか☆マギカ(通称:まどマギ)は、新房昭之×シャフト制作によるオリジナルアニメーショです。面白いのか、どのような内容なのか、劇場版は観るべきか、アニメの基本情報から評価まで感想を交えながら簡潔に紹介していきます。
誰もが情報を発信できるようになったことで気をつけていても地雷を踏んでしまう危険性は高まりました。これから見る人には新鮮な気持ちのままで最大限の驚きと感動を味わってもらいたい。そういう考えから、本記事はネタバレに細心の注意を払いつつ、作品の情報や魅力をお届けしていきます。
本作は「今までにない魔法少女もの」という点で、作風を述べるだけでもネタバレになり得る作品です。
よって、すでに興味があって迷っている人は記事を読まずこのままアニメを観ることをおすすめします。
魔法少女まどか☆マギカ
放送開始 | 2011年01月07日 | |
---|---|---|
制作会社 | シャフト | |
話数 | 第1シーズン/全12話 | |
シリーズ | 未完結 | |
キャスト | 悠木碧 斎藤千和 水橋かおり 喜多村英梨 野中藍 加藤英美里 | |
見滝原中学校に通う普通の中学二年生・鹿目まどか。大好きな家族や友人に囲まれ、周りと何ら変わらないありふれた日常を送っていた。ある夜、夢の中で不思議な光景を目にする。それは、崩壊する世界で巨大な何かと戦う少女の姿であった。偶然かまたは必然か。少女とそっくりな容姿をした転校生・暁美ほむらとの出会いをきっかけにして平和な日々は終わりを告げ、魔法少女としての物語が始まる―― |
放送開始 | 2011年01月07日 |
---|---|
制作会社 | シャフト |
話数 | 第1シーズン/全12話 |
シリーズ | 未完結 |
- 原作
- Magica Quartet
- 監督
- 新房昭之
- 脚本
- 虚淵玄(ニトロプラス)
- キャラクター原案
- 蒼樹うめ
- キャラクターデザイン
- 岸田隆宏
- 総作画監督
- 谷口淳一郎・高橋美香
- 編集
- 松原理恵
- 撮影監督
- 江藤慎一郎
- 音響監督
- 鶴岡陽太
- 音楽
- 梶浦由記
- 美術監督
- 稲葉邦彦
- プロダクションデザイン
- 劇団イヌカレー
「魔法少女まどか☆マギカ」PV
見滝原中学校に通う普通の中学二年生・鹿目まどか。大好きな家族や友人に囲まれ、周りと何ら変わらないありふれた日常を送っていた。ある夜、夢の中で不思議な光景を目にする。それは、崩壊する世界で巨大な何かと戦う少女の姿であった。偶然かまたは必然か。少女とそっくりな容姿をした転校生・暁美ほむらとの出会いをきっかけにして平和な日々は終わりを告げ、魔法少女としての物語が始まる――
- 原作
- Magica Quartet
- 監督
- 新房昭之
- 脚本
- 虚淵玄(ニトロプラス)
- キャラクター原案
- 蒼樹うめ
- キャラクターデザイン
- 岸田隆宏
- 総作画監督
- 谷口淳一郎・高橋美香
- 編集
- 松原理恵
- 撮影監督
- 江藤慎一郎
- 音響監督
- 鶴岡陽太
- 音楽
- 梶浦由記
- 美術監督
- 稲葉邦彦
- プロダクションデザイン
- 劇団イヌカレー
- 鹿目まどか
- 悠木碧
- 暁美ほむら
- 斎藤千和
- 巴マミ
- 水橋かおり
- 美樹さやか
- 喜多村英梨
- 佐倉杏子
- 野中藍
- キュゥべえ
- 加藤英美里
「魔法少女まどか☆マギカ」PV
原作について
[ANIME] 新房昭之×虚淵玄×蒼樹うめが放つ新たな魔法少女!! 『まどか☆マギカ』1月開始: アニメーションの制作はシャフト!! 四位一体で生み出される最新の魔法少女が来年1月よりスタート!! http://bit.ly/eJRcDO
— 電撃オンライン (@dengekionline) December 29, 2010
2011年に放送されたオリジナルテレビアニメ。
監督・新房昭之、脚本・虚淵玄、キャラクター原案・蒼樹うめ、制作・シャフト。このメンバーでアニメを作ったら面白いのではという思いつきから企画はスタートした。漫画『ひだまりスケッチ』のような可愛い絵でありながら、異なる表情を見せる本格的な物語の驚きをコンセプトとして意図されていたようです*1。
当初は視聴者が離れてしまう覚悟すらあったらしく、魔法少女の根幹さえ揺るがすような攻めた展開描写が瞬く間に反響を呼び、ポップカルチャーの日本代表を選ぶ『SUGOI JAPAN Award』でグランプリを獲得。そのほか『第15回文化庁メディア芸術祭』アニメーション部門で大賞を獲るなど数々の賞に輝いています。
Blu-ray1巻の初動売上は約53000枚で、テレビシリーズのなかで最高の売上を記録しました*2。
経歴・受賞歴
- 2010/10
- オリジナルアニメプロジェクトを発表
- 2011/10
- 第16回アニメーション神戸賞[テレビ部門]
- 2011/12
- AT-Xアニメランキング2011 - 1位
- 2012/03
- 第11回東京アニメアワード優秀作品賞[テレビ部門]
- 2012/07
- 第43回星雲賞[メディア部門]
- 2014/01
- 第37回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞
- 2017/05
- NHK「あなたが選ぶアニメベスト100」- 3位
- 2019/12
- dアニメストア『全作品No.1総選挙』- 13位
作品の感想
先入観は敵であって味方でもある
僕と契約して、魔法少女になってよ――
どんな願いでも叶えられる代償に人類の敵と戦う使命を負った少女たちの物語を描くダークファンタジー。
人々の負の感情を糧にして生命力を吸い、事故や事件を引き起こす「魔女」の存在を野放しにしないため、平和な学校生活を送る裏側で人知れず命を懸けた過酷な戦いに身を投じていく。
可憐な衣装に身を包み、華やかな技で悪を討つ。従来の様式を踏襲しつつも回を追うごとに世界観との間に少しずつズレが生まれ、その独創的なアンバランスさが好奇心となって見る者の心を引きつけて離さない。
幼少期に抱いた魔法少女像が残っている人ほど、鮮烈なギャップに打ちのめされることでしょう。
緻密なストーリー構成と心理描写
多くの「選択」の先に何が待っているのか――
とても一クールしかないと思えないくらい感情を揺さぶられる重厚で切実なテーマ性を帯びたストーリー。
初回から最終回まで一切の無駄なくつながっており、巧妙に仕掛けられた伏線が劇薬のように作用することによって新たな変貌を遂げていく、予想を裏切られる驚きと感動に満ちた展開の見事さには舌を巻きます。
願いを勝ち取るために戦う作品はよく見られますが、本作では「何を願うのか」において焦点が当てられ、今後の進展に対する期待感とともに思春期の少女が抱く夢や可能性が折り重なった類のない切り口で魅力を際立たせています。
特に、登場人物の願望と現実の間でせめぎ合う内面の描写が繊細に表現されています。
異彩を放つ演出とアニメーション
劇団イヌカレーによる空間設計が欠かせない――
魔女が隠れ潜む結界内は、まるで絵画の中に迷い込んだかのようなメルヘンとホラーが融合した歪な世界で不気味さを伴いながらも、どこか不規則に見えて意味を感じさせる幻惑的なデザインに引き寄せられます。
また、キャラクターの可愛さとのミスマッチ感が日常との対比になり、全体の緊張感を醸し出しています。
以上の要素が高度に組み合わさり、さらに壮大な音楽が加わることで唯一無二といえる世界観が完成する。
謎についての回答がしっかりと用意されていてもなお考察の余地を残したメッセージ性の深い内容であり、子ども心をくすぐるというよりも、大人にこそ伝わる面白さがある作品なのではないかと思います。
作品の評価
魔法少女まどか☆マギカ(総合評価:4.7/おすすめ:S)
| |||||
物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 | |
5.0 | 4.5 | 4.0 | 5.0 | 5.0 | |
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総合:4.7 | おすすめ:S | |||
物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 |
5.0 | 4.5 | 4.0 | 5.0 | 5.0 |
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評価は5点満点で作品全体としてつけています。そのため、上記の評価は現段階のものであり、続編が放送されたり、評価の基準が変わったりした場合には変更することがあります。また、主観と客観の両面で考えるように努めていますが、あくまで一個人の意見として参考程度にとどめてくだされば幸いです。
視聴者の反応
まどか☆マギカは、あのキャラデザじゃなかったらもっと雰囲気出せてたと思うけど、逆に話題性と集客力ではあのキャラデザで正解だったんだと思うんだよね。私は前者を望んだけれど、結果は一体どうなるんでしょうね・・・半年後に期待です。
— せいろ (@seiro) January 6, 2011
当時は放送されるまでストーリーの概要がわからず、関係者のコメントも日常系やほのぼの系を連想させる宣伝の仕方だったとか。今でこそキャラクターの絵と世界観のギャップが魅力と言えますが、初めは違和感しかありませんでした。視聴するかどうかは方向性がわかる第3話まで観てから決めるといいと思います。
まどマギ最終回、評判見てきたけどいろいろだねえ。まあ期待度が大きければ大きいほど万人が納得できるようなENDなんて無理だろ…。私はあのENDで割と納得してるので文句言わないよ。なかなか神アニメでした。ありがとう。
— 睦月めい (@kazanfunka) April 24, 2011
最終回に関しては賛否両論のようでした。テレビシリーズとしては完結しており、その続編が劇場版として放送されています。相変わらず一度で理解することが困難なのは、これぞ『魔法少女まどか☆マギカ』だなという印象でした。新作も控えているので誰もが納得のいくフィナーレに期待したい。
その他の反応
- 萌えやコメディ路線と思ってたけどシリアスにも期待できそう。
- キャラデザが逆に浮いてて不思議な感覚だなぁ。
- 見続けられる予感!良くも悪くもシャフトっぽい感じがします。
- 魔法少女成分が余分に感じるとはこれ如何にwww
- まどか☆マギカがやらかしたと聞いてワクワクが止まらない。
- 切らなくて正解だった。
- すげぇ…なんだこれ…。
- 神アニメだわ。もうやばいくらい感動した…。
- 最終回見終わりました。こんなに感情を動かされるアニメって初めてだったかもしれない><
- 迷ってる人はとりあえず主人公が変身するところまで観てほしい
放送の情報
無料で見られるサイトは?
おすすめの配信サイトは?
- dアニメストア
- 全シリーズ(劇場版含む)を視聴可能
- DMM TV・Netflix・U-NEXTでも配信
今後、配信の追加や削除がされる可能性があります。
視聴の順番
劇場版は観るべき?
[前編]始まりの物語と[後編]永遠の物語については総集編です。大きな変更は主題歌と映像くらいで、一部に新規の部分はあっても基本的には劇場のスクリーンに反映させるための細かい修正がほとんどです。カットされたシーンもあるため、初見であればテレビシリーズのほうをおすすめします。
[新編]叛逆の物語については完全新作の劇場版です。続編という形なので本編が面白かったから続きを観るも良し、本編が綺麗にまとまった終わり方ではあったのでそこで区切りをつけても良しだと思います。
テーマソング
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外部サイト
- レポートホミニス
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- 悠木碧&斎藤千和が語る"まどかへの深い思い"とは
よくある質問
参考文献
- 東洋経済. 製作者が語る「まどかマギカ」ヒットの理由.
- https://toyokeizai.net/articles/-/22545,
- (参照:2024年12月16日)
- animate Times. BDがTVアニメ作品史上最高記録の初動売上!.
- https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1304680054..,
- (参照:2024年12月16日)
Copyright
- Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS
本記事の一部の画像の著作権は各権利所有者に帰属します。