サマータイムレンダ(通称:サマレン)は、Webコミック配信サイトにて連載された田中靖規による人気コミックを原作としたテレビアニメです。面白いのか、どのような内容なのか、アニメの基本情報から評価まで感想を交えながら簡潔に紹介していきます。
誰もが情報を発信できるようになったことで気をつけていても地雷を踏んでしまう危険性は高まりました。これから見る人には新鮮な気持ちのままで最大限の驚きと感動を味わってもらいたい。そういう考えから、本記事はネタバレに細心の注意を払いつつ、作品の情報や魅力をお届けしていきます。
サマータイムレンダ
放送開始 | 2022年04月16日 | |
---|---|---|
制作会社 | オー・エル・エム | |
話数 | 第1シーズン/全25話 | |
シリーズ | 完結 | |
キャスト | 花江夏樹 永瀬アンナ 白砂沙帆 日笠陽子 小野賢章 釘宮理恵 | |
和歌山市にある人口700人ほどの『日都ヶ島』は観光と漁業で成り立つ小さな島。幼馴染の小舟潮の訃報を聞いて約2年ぶりに故郷に帰ってきた網代慎平は、潮の妹の小舟澪と一緒に葬儀に出席する。滞りなく進む葬儀の途中に、潮の遺体に不審な点が見られることがわかった。「自分にそっくりな影を見た者は死ぬ」。島に古くから伝わる噂でしかなかったが、澪は実際に事故の数日前にお姉ちゃんの影を見たという―― |
放送開始 | 2022年04月16日 |
---|---|
制作会社 | オー・エル・エム |
話数 | 第1シーズン/全25話 |
シリーズ | 完結 |
- 原作
- 田中靖規
- 監督
- 渡辺歩
- キャラクターデザイン
- 松元美季
- シリーズ構成/脚本
- 瀬古浩司
- 編集
- 小島俊彦
- 美術
- 草薙
- 色彩設計
- 秋元由紀
- 撮影監督
- 木村俊也
- 音響監督
- 小泉紀介
- 音楽
- 岡部啓一・高田龍一・帆足圭吾
- 音楽制作協力
- MONACA
-
TVアニメ『サマータイムレンダ』第1弾PV
和歌山市にある人口700人ほどの『日都ヶ島』は観光と漁業で成り立つ小さな島。幼馴染の小舟潮の訃報を聞いて約2年ぶりに故郷に帰ってきた網代慎平は、潮の妹の小舟澪と一緒に葬儀に出席する。滞りなく進む葬儀の途中に、潮の遺体に不審な点が見られることがわかった。「自分にそっくりな影を見た者は死ぬ」。島に古くから伝わる噂でしかなかったが、澪は実際に事故の数日前にお姉ちゃんの影を見たという――
- 原作
- 田中靖規
- 監督
- 渡辺歩
- キャラクターデザイン
- 松元美季
- シリーズ構成/脚本
- 瀬古浩司
- 編集
- 小島俊彦
- 美術
- 草薙
- 色彩設計
- 秋元由紀
- 撮影監督
- 木村俊也
- 音響監督
- 小泉紀介
- 音楽
- 岡部啓一・高田龍一・帆足圭吾
- 音楽制作協力
- MONACA
- 網代慎平
- 花江夏樹
- 小舟潮
- 永瀬アンナ
- 小舟澪
- 白砂沙帆
- 南方ひづる
- 日笠陽子
- 根津銀次郎
- 浦山迅
- 菱形窓
- 小野賢章
- 菱形朱鷺子
- 河瀬茉希
- 菱形青銅
- 大塚明夫
- 小早川しおり
- 釘宮理恵
- ハイネ
- 久野美咲
- 南方竜之介
- 三瓶由布子
TVアニメ『サマータイムレンダ』第1弾PV
原作について
|
|
|
|
原作者は田中靖規。累計閲覧数は1億5000万回を突破*1。
新人時代に赤マルジャンプに掲載された読切『ジャメヴ』が作品の下敷きになっている。地元の和歌山県に帰省して次の企画を考えていたときに、海外のゲーム紹介の記事が目に留まり、そこに書かれていたとある単語を見た瞬間にアイデアが溢れ出して現在の形が作られていったようです*2。
ちなみにタイトル『サマータイムレンダ』は、コンピューターがCGなどを描写するレンダリングのように、夏の時間を主人公が見ているという意味で付けられたとのこと。SFの設定におけるデジタル的なイメージと「レンダリング」がマッチしたことに加えて、雰囲気が分かるためのワードを入れられたそうです*3。
経歴・受賞歴
- 2017/10
- 少年ジャンプ+にて連載開始
- 2021/02
- 連載を終了
- 2022/02
- テレビアニメ化を発表
- 2022/06
- 春アニメで一番良かった作品は? - 3位
- 2022/07
- 春アニメ満足度ランキングTOP10 - 5位
- 2023/02
- 第8回Anime Treding Awards - 2位
- 2023/02
- dアニメアワード2022「展開が気になったアニメ」- 1位
作品の感想
独特な方言にリアリティを感じる
自分の「影」を見たものは……死ぬ――
和歌山市にある離島『日都ヶ島』に古くからある伝承。迷信だと思われていたが、ある日を境に一家全員が失踪するという不可解な事態になり憶測が頭をよぎる。
潜在的な恐怖が伝番していくホラーやミステリーを思わせる異様な雰囲気とともに、得体の知れない怪異に立ち向かう人間たちを描いた濃密なSFサスペンス。
青々とした海に照りつける陽光、顔なじみでごった返す喫茶店やお祭り。島ならではの生活感と民俗信仰に紐づけした伝奇的な要素が現実と非現実の境界線を曖昧にさせてきます。
つまり、何が言いたいかというと舞台と設定が見事に溶け込んだ、違和感を持たせつつも感じさせない表裏一体の世界観に引き込まれます。
先が読めない、凝縮された面白さ
幼馴染の葬儀に出席するために帰省――
ヒロインがすでに死亡しているという驚愕の幕開け。さらに、事故で処理されているはずが首に絞められた跡が残っていることが判明し、他殺の可能性が浮上。
至る所に不穏が見え隠れする閉鎖的な土地を舞台に、何度も死線を乗り越えながらすべての真相に辿り着いていく、主人公と仲間たちの友情と決意の物語です。
時間の概念を織り交ぜて緻密に練り上げられたストーリーは、少しずつ情報が開示されていくことによって複雑になりすぎず、飽きさせないような工夫が感じ取れます。
点と点が繋がる構成が素晴らしく、緊張感のあるスリリングな展開が切れ目なく続くため、最初の勢いを維持したまま最後まで楽しむことができます。
他の作品との差別化はできている
SFとサスペンスだけでは終わらない――
謎が明かされていく驚きと快感。季節を感じる、清涼感がある美しい背景。総力戦といえる少年漫画らしい熱いアクションシーン。そして、根底に流れるキャラクター間の恋愛模様。
それぞれの良さを引き立たせる主題歌の存在感も然り、無駄なく一つに集約された重厚すぎる内容に多くの人が魅了されたことでしょう。
緊迫したなかにも和やかな日常パートがバランスよく挿入されていることや上述した要素が掛け合わさった複合的な面白さがあることから、先行していた「怖い」というイメージはいつの間にか薄れていきました。苦手な人も見てみる価値のある、間違いなく名作に数えられる作品だと思います。
作品の評価
サマータイムレンダ(総合評価:4.5/おすすめ:S)
| |||||
物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 | |
5.0 | 4.0 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | |
|
総合評価:4.5 | おすすめ:S | |||
物語 | 人物 | 映像 | 声優 | 音楽 |
5.0 | 4.0 | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
| ||||
|
評価は5点満点で作品全体としてつけています。そのため、上記の評価は現段階のものであり、続編が放送されたり、評価の基準が変わったりした場合には変更することがあります。また、主観と客観の両面で考えるように努めていますが、あくまで一個人の意見として参考程度にとどめてくだされば幸いです。
視聴者の反応
サマータイムレンダ 良作だったね
— 霞うい (@Ui_Nikki004) September 30, 2022
序盤の雰囲気は特に好き
曲や音響が醸し出す雰囲気が良い
連続2クールで綺麗に終わったのもGOOD
コロナとか大変な時期だったと思うけど
全話高いクオリティで最高でした
頻繁に音楽を使うのではなく、あえて無音にしたり、セミの鳴き声だけを響かせたりすることで、これから何かが起こりそうな不気味な臨場感を演出していて興味をかき立てられました。また、ストーリー性が高い作品によくありがちな終盤の尺不足に陥ることなく、最終回を綺麗に描ききった充足感のある出来でした。
#サマータイムレンダ
— どう (@po0b9Fx6aW9imLA) September 30, 2022
色んな人の感想等を見て回った感じ純粋なミステリーを期待した人や影の設定に納得できなかった人には合わなかった作品なのかなと
これはそれぞれの好みだからね
ただ自分を含め好みに合って真剣に見た人にとってはめちゃくちゃ深く刺さる作品なのかな思う
前半と後半ではアクションに対する比重が異なります。特に、後半におけるアクション面の戦い方や設定の一部に多少の強引さが見られることから、捉え方によっては「前半のほうが面白かった」「合わなかった」と感じる人もいるかもしれません。
その他の反応
- アニメ知らなかったけど、たまたま録画されてたの観たら面白かった。
- 1話を観た。これは継続視聴決定。
- こういう路線なの?って思ってたのと違ったってのを差し引いても、これ嫌いなオタクいる?
- シュタゲ×ひぐらしみたいな感じ。
- 設定が細かく、終始ヒリヒリする展開で2クールでも飽きずに完走できました。
- 伏線に気を付けて観るアニメは久しぶり。
- 熱いシーンも悲しいシーンも綺麗な絵に引き込まれて、普段見ないジャンルだけど出会えて良かったです。名作。
- 独占配信じゃなければ絶対もっと話題になってた。
- 原作はジャンプ+で読んでいたんですが、終盤のアニオリ改変は素直に言って神改変でした。
- 最高の最終回。綺麗に話が終わるとすっきりする。
放送の情報
無料で見られるサイトは?
無料で見られるサイトは確認できませんでした。
おすすめの配信サイトは?
- dアニメストア
- アニメ作品数が豊富
- Disney+・DMM TV・U-NEXT・Huluでも配信
今後、配信の追加や削除がされる可能性があります。
視聴の順番
テーマソング
|
|
|
|
外部サイト
- YouTube
- ジャンプチャンネル:アニメ制作現場突撃レポート&特別対談ムービー
- 取材MANTANWEB
- 花江夏樹「今までで一番大変だったかもしれません」収録の裏側
- 取材Febri
- 監督・渡辺歩が語り尽くす『サマータイムレンダ』制作舞台裏
- YouTubeジャンプチャンネル
- 『サマータイムレンダ』スペシャルイベント編集版
- 対談animate Times
- サマレンとシュタゲ、二つの作品の共通点 田中靖規×志倉千代丸 対談
- 取材MOVIE WALKER PRESS
- 「サマータイムレンダ」の“聖地”和歌山の魅力を観光課に取材!
- 取材animate Times
- 放送直前!ヒロイン・潮役 永瀬アンナさんインタビュー
- YouTubeジャンプチャンネル
- アニメ制作現場突撃レポート&特別対談ムービー
- 対談livedoor News
- 漫画『サマータイムレンダ』田中靖規×担当編集・片山(前編)
- 取材読売新聞オンライン
- 今月完結「サマータイムレンダ」作者に聞く
参考文献
- 小学館集英社プロダクション.
- https://www.shopro.co.jp/license/title/743/,
- (参照:2024年08月28日)
- livedoor News. 『サマータイムレンダ』田中靖規×担当編集(前編).
- https://news.livedoor.com/article/detail/20440768/,
- (参照:2024年09月10日)
- コミスぺ. 【インタビュー】『サマータイムレンダ』田中靖規.
- https://media.comicspace.jp/archives/9176,
- (参照:2024年09月10日)
Copyright
- Yasuki Tanaka 2018
- 田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会
本記事の一部の画像の著作権は各権利所有者に帰属します。